
2026年2月27日(金)、「第2回 建築学生ピッチコンテスト」を開催いたしました。
本大会は、関西で建築を学ぶ学生たちが、日々の活動や将来のビジョンを“自分たちの言葉”で発信するプレゼンテーション大会です。
第2回となる今回は初参加チームを迎え、さらに多様な視点と熱量が会場を包み込みました。当日の様子をレポートいたします!
ー未来を担う若者たちのステージ、再び。ー
会場は、第1回に引き続き「豊中市立文化芸術センター 中ホール」。
ホールならではの緊張感が漂う中、登壇した学生たちは堂々とした姿で、それぞれの取り組みと“これから創りたい未来”を語ってくれました。
各チームが積み重ねてきた現場での実践、仲間との議論、地域との関わりがスピーチの随所に表れ、会場は終始引き込まれるような空気に。
――学生たちの気持ちが、まっすぐに伝わってくる時間でした。


ー学生が運営に携わる、“つながり”のあるコンテストへー
第2回では、学生たちが出場者としてだけでなく、運営の一部としても大会を支えてくれました。
TSURiHAの前代表である近畿大学 建築学部 建築学科3回生の山田くんは、出場チーム同士の交流が生まれるよう、場をつなぐ役割として参加。初参加チームも含め、学生同士が自然と会話できる空気づくりに力を貸してくれました。
また、スタジオ鴨所属の、京都大学 商学部2回生の塩見くんが司会進行を担当し、
ナビックのインターンに参加していた学生2名は運営ボランティアとして加わり、アーカイブ作成に向けた映像撮影係として舞台の表と裏からそれぞれ大会を支えてくれました。
ー出場チーム紹介(全5チーム)ー
今回の出場チームは以下の通りです。

- 加子母木匠塾(京大工繊チーム)(京都大学・京都工芸繊維大学)
※初参加 - 古民家族(武庫川女子大学)
- あきばこ家(近畿大学)
- TSURiHA(近畿大学)
- スタジオ鴨(京都大学・同志社大学)
※当日体調不良のため辞退
加子母木匠塾(京大工繊チーム)は本大会初出場。受賞は惜しくも逃したものの、発表内容は非常に完成度が高く、会場に強い印象を残しました。
惜しくも辞退となったスタジオ鴨の分も含め、各チームの準備量と熱意が十分に伝わる大会となりました。
ー審査員紹介ー
本大会では、建築・まちづくり・住まい・金融など、それぞれの分野で第一線を走る6名の皆さまに審査員としてご参加いただきました。
学生たちの発表に真摯に耳を傾け、多角的な視点からコメントと評価をいただいています。


木本 孝広 様(ダマヤカンパニー株式会社 代表取締役)
築古長屋を再生し、半径100メートルの小さなまち「イノタウン」をプロデュースされました。
現在はリノベーションを軸に、まちづくりの実践を続けておられます。


工藤 晃久 様(兵庫県建築士事務所協会 阪神支部 支部長)
建築士の専門性を生かし、安心・安全なまちづくりを推進しておられます。
暮らしに寄り添う住まいづくりに取り組まれている建築家です。


佐伯 卓哉 様(みずほ銀行 江坂支店他 支店長)
複数支店の統括を担い、金融の視点から社会課題の解決と建築の可能性を探究しておられます。
地域や事業に寄り添いながら、幅広い領域を見渡す銀行家です。


寺本 達也 様(株式会社てらす 代表取締役)
宝塚を拠点に、建築・不動産の領域で事業を展開しておられます。
「てらすの部屋」などの発信活動にも積極的に取り組まれている事業家です。


廣本 繁之 様(田中住建株式会社 代表取締役)
住宅・店舗・福祉施設の設計施工からリノベーションまで幅広く手がけておられます。
高性能デザインの住まいづくりを追求されている住宅事業者です。


仲内 悦治(株式会社ナビック 取締役会長)
約30年にわたり経営の最前線で会社の礎を築き、現在は弊社の会長として社業を支えています。
あわせて、社会活動や学びにつながる出前授業にも注力しています。
ー観覧者の目に映った、各チームの魅力ー

加子母木匠塾(京大工繊チーム)
初出場とは思えないほど、話の軸がはっきりしていて聞きやすい発表でした。「木」と向き合う学びを、地域との関わりや人のつながりへ広げていく姿がまっすぐ伝わり、会場にも静かな熱が広がっていくようでした。
専門的な取り組みを、聞き手が置いていかれない言葉で丁寧に届けてくれたのも印象的で、これからどんな活動に育っていくのか楽しみになるチームでした。

古民家族(武庫川女子大学)
古民家の暮らしや茅葺きの営みを、写真や言葉で丁寧に届けてくれる発表でした。現地で手を動かしながら受け継いでいく価値が温度感をもって伝わり、聞いている側も自然と“応援したい”気持ちに。
地域の方々との関わりを大切にしながら学びを深めていく姿勢に、あたたかさと力強さの両方を感じました。


あきばこ家(近畿大学)
空き家を拠点に「人が集まる場」を育てている様子が、明るく具体的に伝わってきました。活動そのものだけでなく、運営や発信まで自分たちで回している姿が頼もしく、会場でも「本当に動いているんだ」という実感が伝わってくる発表でした。
地域との距離の近さや、関わる人が増えていく雰囲気に、観覧者としても心が動かされる時間でした。

TSURiHA(近畿大学)
ひとつの建築をつくるだけで終わらせず、そこから交流や関係が広がっていく様子が伝わる発表でした。地域の方と一緒につくり、育てていくプロセスが魅力的で、聞いている側も自然と引き込まれました。
完成した姿だけでなく、その過程で生まれる学びやつながりまで大切にしていることが伝わり、チームの歩みの厚みを感じる時間でした。


ー6名の審査員による厳正な審査ー
全チームの発表後は、審査員による審査を実施。
プレゼン内容だけでなく、取り組みの継続性、社会への影響、ビジョンの強さなど、多角的な観点から真剣な議論が交わされました。
そして、結果は――
- 優勝:TSURiHA
- 準優勝:あきばこ家
- オーディエンス賞:古民家族
会場の拍手と歓声が、学生たちの努力を讃える瞬間となりました!
ー受賞チーム紹介ー

🏆優勝|TSURiHA(近畿大学)
第1回大会に続き、第2回でも優勝したのは「TSURiHA」。
審査員からは、計画・設計から材料調達、施工までを自らの手で実践している点に加え、完成をゴールにせず“建ててからが始まり”として地域と連携し、人が豊かに集う場を育てている姿勢が特に高く評価されました。
また、圧倒的な組織力と、そこで得た学びや仕組みを全国へ広げていこうとする志も大きな強みとして語られています。実践の深さと、地域に根ざした場づくり、そして未来へ向かう推進力がそろった発表が、連覇という結果につながりました。

🥈準優勝|あきばこ家(近畿大学)
準優勝に選ばれたのは「あきばこ家」。
審査員からは、空き家問題という社会課題に対して、地域のニーズを取り入れながら実践的に取り組んでいる点が高く評価されました。
さらに、広報・営業などの機能的な班分けによる組織的なアプローチや、月1回の連携会議などの仕組みづくりが、活動を継続させる強さとして印象的だったという声も。
“箱をつくる”だけでなく、人が集まり、賑わいが生まれる「場」をつくっていること、そして行動力とスピード感が、準優勝という評価につながりました。

🏅オーディエンス賞|古民家族(武庫川女子大学)
観覧者の投票で選ばれるオーディエンス賞は「古民家族」。
「今までの活動とこれからの展開が、最も具体的にイメージできた」「発表のテンポが良く、自然と引き込まれた」といった声が多く寄せられました。
地域の方々との交流を大切にしながら学びを深め、想いや技術を継承していく姿勢に共感が集まり、「この先もさらに発展してほしい」という応援の気持ちが形になった受賞となりました。
ーさいごにー
大会終了後には、出場者から
「審査員の言葉で、自分たちの活動を客観視できた」
「他大学の仲間の存在が刺激になった」
「もっと活動を磨いていきたい」
といった前向きな声も聞かれ、学生たちの次の挑戦へとつながる時間になったことを実感しました。
第2回も、次世代の建築業界を担う若者たちの情熱と可能性に触れ、私たち自身が大きな学びと刺激をもらう一日となりました。
ご参加・ご協力いただいた皆さま、そして何より舞台に立ってくれた学生の皆さん、本当にありがとうございました。
なお、第3回の開催も予定しております!
開催情報や最新のお知らせは、公式Instagramにて随時更新してまいりますので、ぜひご覧ください。
Instagram:https://www.instagram.com/kenchiku.student
また、今回(第2回)の発表アーカイブは、公式YouTubeにて公開を予定しています。
第1回大会のアーカイブはすでに公開済みですので、あわせてお楽しみください。
YouTube:https://www.youtube.com/@kenchiku.student















